こんにちは!BS編集部です。
今回は新NISAでも大注目の2大インデックスファンド、「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」について抑えておきたい基本情報をまとめました。
この記事について
今回の記事では、日本の投資家に人気のある2つのインデックスファンド、"eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)"と"eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)"に焦点を当て、その特徴、コスト、およびそれぞれの利点と違いを詳しく比較します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
概要
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国と新興国の株式に投資するインデックスファンドです。このファンドは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指しています。約3,000銘柄の株式に投資し、世界経済の動向に連動するリターンを狙います。全世界の株式に投資するため、リスク分散が可能で、長期の資産形成に適しているとされます。
主要銘柄
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の主要組入銘柄は以下の通りです。
- アップル (Apple Inc.): コンピュータ・通信機 - 構成比 4.50%
- マイクロソフト (Microsoft Corp.): ソフトウェア - 構成比 4.00%
- アマゾン ドットコム (Amazon.com Inc.): 情報サービス - 構成比 2.00%
- エヌビディア (NVIDIA Corp.): 電子機器・部品 - 構成比 1.80%
- アルファベット A (Alphabet Inc. A): コミュニケーション・サービス - 構成比 1.50%
- テスラ (Tesla Inc.): 自動車 - 構成比 1.00%
- アルファベット C (Alphabet Inc. C): インターネット - 構成比 0.80%
- イーライ リリー (Eli Lilly and Co.): ヘルスケア - 構成比 0.70%
- ユナイテッドヘルス グループ (UnitedHealth Group Inc.): 医療サービス - 構成比 0.70%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
概要
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国大型株で構成されるS&P500指数に連動することを目指すインデックスファンドです。このファンドは、中長期で経済成長が期待できる米国の主要産業を代表する約500社に投資し、米国株式市場の動向を反映します。
主要銘柄
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の主要組入銘柄は以下の通りです。
- アップル (Apple Inc.): コンピュータ・通信機 - 構成比 7.20%
- マイクロソフト (Microsoft Corp.): ソフトウェア - 構成比 7.20%
- アマゾン ドットコム (Amazon.com Inc.): 情報サービス - 構成比 3.40%
- エヌビディア (NVIDIA Corp.): 電子機器・部品 - 構成比 3.10%
- アルファベット A (Alphabet Inc. A): - 構成比 2.40%
- バークシャー ハサウェイ B (Berkshire Hathaway Inc. B): 投資会社 - 構成比 1.70%
- テスラ (Tesla Inc.): 自動車 - 構成比 1.70%
- アルファベット C (Alphabet Inc. C): インターネット - 構成比 1.50%
- ユナイテッドヘルス グループ (UnitedHealth Group Inc.): 医療サービス - 構成比 1.30%
主な比較
- 投資範囲: eMAXIS Slim 全世界株式は全世界の株式に投資し、より広範な地域分散を実現しています。一方で、eMAXIS Slim S&P500は主に米国市場に集中しており、地域的な分散は少ないです。
- リスクとリターン: 全世界株式は、多様な経済の動きに影響されるため、リスクが分散されますが、リターンも分散される可能性があります。S&P500は米国経済の動きに強く依存し、高いリターンを期待できる一方で、米国経済に関連するリスクも高まります。
- 投資目的: 全世界株式は長期的な資産形成と分散投資を目的としているのに対し、S&P500は米国市場の成長に重点を置いています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) vs. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) - 詳細比較
投資対象
- オルカン: 約3,000銘柄に分散投資することで、世界各国の経済動向に幅広く対応。先進国と新興国の株式をバランス良く組み入れ、地域による偏りを抑えます。
- S&P500: 約500の米国大型株に投資。米国経済の成長に直接連動し、米国市場の動向が直接的にファンドのパフォーマンスに影響します。
リスク
- オルカン: 世界経済全体の動きに依存し、地域や業種のリスクを分散。経済の地域的な不均衡や一部の業種の下落が全体のパフォーマンスに少なからず影響を及ぼします。
- S&P500: 米国市場に集中しているため、米国の経済政策や市場動向により大きく影響を受けます。米国の経済状況が良好な場合は高いリターンが期待できるが、逆もまた然り。
投資戦略
- オルカン: 長期的な視点での資産成長を目指す投資家に適しています。地域ごとの経済サイクルの違いを利用したリスク分散により、長期的な安定したリターンが期待できます。
- S&P500: 米国経済の成長を信じる投資家や、よりアクティブな投資戦略を取る方に適しています。米国市場の動向に敏感な投資を行いたい場合に選ばれることが多いです。
投資スタイル
- オルカン: 分散投資を重視し、世界の株式市場全体に投資することで、特定の国や地域の経済情勢に左右されにくいスタイルを採用。
- S&P500: 集中投資のアプローチを取り、米国経済にフォーカス。高いリターンを狙う一方で、米国経済に対するリスクへの露出も高まります。
信託報酬
オルカン: 2023年9月8日より、信託報酬は0.05775%以内に引き下げられました。
S&P500: 2023年5月11日時点での信託報酬率は年率0.09372%以内です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)は信託報酬が比較的低く、投資家にとってコスト効率が良いことが分かります。一方、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も比較的低い信託報酬を提供していますが、全世界株式に比べるとやや高めです。これらの情報を考慮して、自分の投資戦略に合わせたファンドを選択することが重要です。
まとめ
投資選択は個々の投資目的、リスク許容度、投資期間、市場への見解などによって異なります。eMAXIS Slim 全世界株式は、より広範な地域分散を求める長期投資家向けであり、eMAXIS Slim S&P500は、特に米国市場の成長に焦点を当てた投資を望む投資家に適しています。最終的な選択は、個人の投資戦略と目標に基づいて行いましょう!
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